サッカー北朝鮮代表 自国開催中止から一夜 中国から選手帰国

26日に北朝鮮で予定されていた、サッカー男子の日本代表と北朝鮮代表の試合が、開催できなくなったことが発表されてから一夜明けた23日、北朝鮮代表の選手たちが経由地の中国から帰国しました。

2026年のサッカーワールドカップのアジア2次予選はホームアンドアウェー方式で行われ、日本代表が北朝鮮代表と対戦するホームの試合が、21日、東京で開催されたのに続いて、26日に北朝鮮の首都ピョンヤンでアウェーの試合が予定されていました。

この北朝鮮での試合について、アジアサッカー連盟は、22日、予期せぬ事情で、予定どおりに開催できなくなったことを発表しました。

一夜明けた23日、北朝鮮代表の選手らおよそ30人は経由地の中国の首都・北京から空路で帰国しました。

アジアサッカー連盟は、北朝鮮側から今月20日に、自国開催が困難だとした上で中立地での開催を求める連絡を受けたとしていて関係者によりますと、日本で報告数が増えている感染症などを警戒した防疫上の措置の影響とみられるということです。

一連の経緯について北朝鮮のサッカー協会の幹部は、記者団に対し「アジアサッカー連盟に聞くべきだ」と述べるにとどめ不満げな様子をみせました。

今後の運営についてはFIFA=国際サッカー連盟の関係する委員会に委ねられ、最新情報は決まり次第発表されることになっています。