最後の自衛隊炊き出し 被災者が温かい食事楽しむ 石川 珠洲

能登半島地震で大きな被害を受けた石川県珠洲市では、23日、最後となる自衛隊の炊き出しが行われ、多くの被災者が温かい食事を楽しみました。

珠洲市での自衛隊による炊き出しはことし1月6日から始まり毎日3食が提供されていましたがそれぞれの避難所に市内の業者が作る弁当を届ける体制が整ったことから23日で終わることになりました。

このうち、珠洲市飯田町にある広場では昼食のメニューとして温かいビーフシチューとごはん、それにかぼちゃのサラダ、あわせて350食がふるまわれ、受け取った被災者はお礼を述べていました。

60代の男性は「寒くて雪が降った時も炊き出しをしてくれて、本当に心と体が休まりました。感謝しかありません」と話していました。

陸上自衛隊第10師団の花房光二郎3等陸曹は「温かい食事が少しでも被災者の助けになればという思いでやっていました。炊き出しは終わっても、給水支援や物資の輸送などで支援していきたい」と話していました。

珠洲市では24日以降、それぞれの避難所に市内の業者から夕食の弁当が届けられることになるということです。