高校野球 雨で順延 日本航空石川の選手たち 初戦に備え調整

センバツ高校野球の23日の試合は雨のため中止となり、1回戦最後のカードとして試合が予定されていた日本航空高校石川の選手たちは、24日に順延された初戦に備えて甲子園球場の室内練習場で調整を行いました。日本航空高校石川は、ことし1月の能登半島地震で石川県輪島市の学校やグラウンドが被災し、系列校がある山梨県に移って練習してきました。

日本航空高校石川は大会6日目の23日、第1試合で茨城の常総学院と対戦する予定でしたが雨のため中止となり、試合は24日に順延されました。

チームでは、23日午前7時半から甲子園球場の室内練習場でおよそ1時間半の調整を行いました。

選手たちは元気よく声を出しながらダッシュなどを繰り返したほか、打撃練習ではバッティングピッチャーが投げる球を打ち込み、鋭い打球を飛ばしていました。

一方、エースの蜂谷逞生投手は投球練習はせず、ストレッチなどの軽い調整にとどめていました。

選手たちはそれぞれリラックスした表情で汗を流していて、24日に向けて気持ちを切り替えている様子でした。

キャプテンの寳田一慧選手は「野手も投手もしっかり調整できていてよい状態だと思います。気持ちを切らさずもう一度全員であすに向けた準備をしたいです」と話していました。

中村隆監督は「あすは試合ができると思うが雨の中でのプレーになると思う。濡れたボールへの対応などをある程度想定して臨みたい」と話していました。

対戦相手の常総学院(茨城)も調整

3年ぶり11回目の出場となる常総学院は、23日の第1試合で日本航空高校石川と対戦する予定でしたが、雨のため中止になり24日に順延されました。

選手たちは午前7時半からおよそ1時間半、甲子園球場の室内練習場で調整を行いました。

バッティング練習では、去年秋の関東大会でホームランを打った4番の武田勇哉選手や、キャプテンの若林佑真選手が鋭い打球を飛ばしていました。

ブルペンでは最速149キロのエース、小林芯汰投手と多彩な球種が持ち味の齋藤一磨投手がそれぞれ力強いボールを投げ込んでいました。

若林選手は「みんなで集中して気持ちを切らさずにいこうと話していたので、いい雰囲気で練習ができました。あすも天気は悪い予想ですが雨の中での試合も想定してきたので準備は万全です」と話していました。

島田直也監督は「いい調整もできていたし選手の動きもよかったのできょうは試合をやりたかったが、これも想定していたことなのであすに備えたい」と話していました。