大量水揚げ オオズワイガニ 町民に無料で配る 北海道えりも町

北海道えりも町で、去年から大量に水揚げされるようになったオオズワイガニを無料で配る催しが行われました。

北海道の太平洋側にある日高地方では、去年からオオズワイガニが大量に発生していて、えりも町の漁港では、多い日には一日に10トンが水揚げされています。

こうした中、地元の漁協は、オオズワイガニを味わってもらい消費につなげようと、23日、およそ4200匹のカニを用意して、町民に無料でカニを配る催しを行いました。

このうち本町地区の漁協の事業所では、漁業者たちが水槽に用意された大きさ10センチほどのオオズワイガニを訪れた人たちに手渡していました。

オオズワイガニを受け取った30代の女性は「カニの足は細いですけど、身が結構入っていておいしいので、もらえてうれしいです」と話していました。

オオズワイガニは、えりも町特産の毛ガニと比べると価格は10分の1程度と安く、漁協は、直売所で販売しているほか、ふるさと納税の返礼品にもして活用方法を模索しています。

えりも漁業協同組合の金子武彦参事は、「オオズワイガニのおいしさを知ってもらい、消費拡大につなげようと企画しました。大変おいしいカニなので、食べてみてほしいです」と話していました。