能登半島地震で倒壊し公費解体 輪島 珠洲など6市町では112件

能登半島地震により倒壊し、公費で解体する家屋などは石川県内でおよそ2万2000棟と想定されていますが、環境省のまとめで、被害が大きかった輪島市や珠洲市など6つの市と町でこれまでに公費解体が行われたのは112件だったことが分かりました。

能登半島地震により「半壊」と「全壊」となった家屋は全額公費で解体されます。

石川県は公費解体となるのはおよそ2万2000棟と想定し、来年10月までに解体を完了するとしています。

環境省が能登半島の6つの市と町の公費解体の状況をまとめたところ、今月18日時点で解体作業が行われたり、解体が終わった工事の件数は、
▽輪島市で80件、
▽珠洲市で7件、
▽能登町で2件、
▽穴水町で19件、
▽七尾市で0件、
▽志賀町で4件で、
合わせて112件だったことが分かりました。

また、公費解体を希望する住民などから申請を受け付けた件数は、
▽輪島市が701件、
▽珠洲市が1514件、
▽能登町が167件、
▽穴水町が561件、
▽七尾市が332件、
▽志賀町が60件で
合わせて3335件でした。

環境省は、4月以降は解体作業にあたるグループを100班、そして、5月以降は500から600班を6つの市と町すべてに入れて、解体工事を加速させるとしています。