水原一平氏の違法賭博疑い「正式に調査開始」大リーグ機構発表

大リーグ、ドジャースで大谷翔平選手の専属通訳を務めていた水原一平氏が違法賭博に関与したと報じられ球団を解雇された問題について、大リーグ機構は「正式に調査を開始した」とする声明を発表しました。

この問題では、アメリカの複数のメディアが水原氏が違法賭博に関与したと報じ、その後、水原氏は球団から解雇されました。

アメリカのスポーツ専門チャンネル、ESPNは水原氏が違法賭博で多額の借金を抱え、大谷選手の口座からブックメーカーと呼ばれる賭け屋に対して450万ドル、日本円でおよそ6億8000万円が送金されていたと伝えています。

そしてESPNは水原氏が当初の取材に対して大谷選手に借金の返済を依頼したと説明したあと、これをすぐに撤回したと伝える一方で、大谷選手が事態を初めて知ったのは20日の開幕戦のあとだったと報じています。

この問題について大リーグ機構は22日、「報道されたあと大谷選手と水原氏について情報収集に努めてきたが、調査部門がこの件について正式な調査を開始した」という声明を発表しました。

大リーグ機構は今後、関係者への聞き取りを進めるなど実態の解明を進めるものとみられます。

この問題をめぐってはアメリカの国税当局が水原氏と賭け屋に対する捜査を始めているほか、ESPNは大谷選手の代理人が「巨額の窃盗被害を受けた」として捜査当局に捜査を依頼したと報じています。