ロシア駐日大使 “日ロ関係 戦後最低の水準” 国営ロシア通信

3月、日本に着任したロシアの駐日大使が国営メディアのインタビューに答え、日本との関係について「戦後最低の水準にある」と述べウクライナ侵攻をめぐり日本がロシアに制裁措置を科していることを非難しました。

国営ロシア通信は22日、ノズドレフ大使が3月上旬に日本に着任してから初めてだとするインタビューを掲載しました。

この中でノズドレフ大使は、ウクライナ侵攻をめぐる日本の制裁措置が両国の関係を壊していると非難し日ロ関係の現状について「戦後最低の水準にある」との認識を示しました。

その上で、ロシアに制裁を科しつつ、平和条約を締結する方針を維持している日本の姿勢について「非常に奇妙に映る。どうやって同時に実現できるか日本側もはっきりわかっていないだろう」と述べました。

ウクライナ侵攻は日本とロシアの経済関係にも大きな影響を与え、三井物産などが出資しロシアの北極圏で進められてきたLNG=液化天然ガスの開発プロジェクト「アークティックLNG2」は、アメリカの制裁の対象となっています。

これについて、ノズドレフ氏は「非常に有望なプロジェクトだが日本は、アメリカとの連帯によりとてもいやな状況に陥った」と述べ、日本側は事業への参加を見直さざるをえなくなるだろうという見通しを示しました。