ドジャース大谷翔平 本拠地開幕へ準備 水原氏の問題影響懸念も

韓国での開幕シリーズを終えた大リーグ、ドジャースは日本時間29日に行われる本拠地でのシーズン初戦に向けて準備を進めます。

大谷翔平選手の専属通訳で公私ともに大谷選手をサポートしていた水原一平氏が違法賭博に関与したと報じられ球団を解雇されたため今後の調整などへの影響が懸念されます。

ドジャースは今月20日と21日に行われた韓国・ソウルでの開幕シリーズを終えてロサンゼルスに戻り、このあとオープン戦を3試合行ったあと、28日、日本時間29日に本拠地でのシーズン初戦を迎えます。

大谷選手の専属通訳だった水原氏が違法賭博に関与したと報じられ球団から解雇された問題を受けて、球団や大谷選手の対応や発言に注目が集まりますが、これまでのところいずれも具体的な対応やコメントなどは出していません。

大谷選手にとって水原氏は渡米した2018年から昨シーズンまで通訳としてだけでなく、練習中のサポートや球場や病院の送迎など、公私ともに投打の二刀流を支えてきた存在でした。

水原氏に代わって大谷選手の通訳はかつて所属していた前田健太投手の通訳だったウィル・アイアトン氏が臨時で務めていますが、今シーズンは去年9月に受けた右ひじの手術からの回復にあわせて、球団や担当医などと綿密に話し合いながらピッチャーとしてのリハビリを進めなければならず、大谷選手の体調面やメンタル面の機微を知る水原氏の不在によるプレーへの影響が懸念されます。

大谷の代理人 捜査当局に捜査を依頼 ESPN

アメリカのスポーツ専門チャンネル、ESPNは21日、大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手の代理人が「巨額の窃盗被害を受けた」として捜査当局に捜査を依頼したと報じました。

どの捜査当局に相談したのかは明らかになっていないということです。

また、大リーグ機構の関係者の話として国の捜査機関からの接触はまだなく、大リーグ機構としてはまずは情報の収集にあたる方針だとしています。

一方、アメリカの国税当局は22日、NHKに対し大谷翔平選手の専属通訳を務め、球団を解雇された水原一平氏とブックメーカーの捜査に加わっていることを明らかにしました。

ただESPNは国税当局の捜査と大谷選手の代理人が捜査を依頼したこととの関係は明らかではないとしています。

一方、大谷選手に対する厳しい論調の記事も見られます。

ロサンゼルス・タイムズでドジャースを担当する名物コラムニスト、ディラン・ヘルナンデス記者は21日付けのコラムで「大谷選手は2018年に渡米した際には水原氏に完全に依存していた」としたうえで、「7月には30歳になる。年相応に行動し始めるべきだ。長きにわたり野球場でのプレーを除いては行動にほとんど責任をとってこなかった」と指摘しました。

そしてメディア対応についても「今回の話は、今後、事態が次の展開を見せたり新たな事実が明らかになったりするたびに長年にわたって注目されることになる」とし、大谷選手本人が説明をするべきだと指摘しています。