競泳 パリ五輪 代表選考【7日目 見どころ】瀬戸 3大会連続は?

競泳のパリオリンピックの代表選考を行う大会は7日目の23日、男子200メートル個人メドレーでは、瀬戸大也選手が3大会連続のオリンピック出場を目指します。

NHKではレースのもようを総合テレビで午後7時半から中継するとともに、NHKプラスでも配信する予定です。

東京アクアティクスセンターで行われている、競泳のパリオリンピックの代表選考を行う大会は、決勝で「派遣標準記録」と呼ばれる日本水泳連盟が設定したタイムを突破したうえで、2位以内に入れば個人種目の代表に内定します。

大会7日目の23日は、オリンピック種目以外も含め、あわせて4つの種目で決勝が行われます。

【男子200メートル個人メドレー】
このうち、男子200メートル個人メドレーでは、29歳の瀬戸大也選手が3大会連続のオリンピック出場を目指して出場します。
瀬戸選手は、大会2日目の18日に行われた400メートル個人メドレーの決勝では、2位で派遣標準記録を切れず、代表内定を逃していました。
この種目では、400メートル個人メドレーで瀬戸選手を破って代表に内定した18歳の松下知之選手や、去年の世界選手権代表の20歳の小方颯選手といった実力をつけている若手もおり、激しい代表争いとなりそうです。

このほか、男子50メートル自由形では、この種目の日本記録保持者で32歳のベテラン、塩浦慎理選手が登場するほか、女子200メートル背泳ぎでは若手が力をつけてきており、派遣標準記録を切ることができるか注目されます。

【担当記者 注目】男子200m個人メドレー“勢い”か“意地か”

担当記者が注目するのは男子200メートル個人メドレー。

400メートル個人メドレーでは、18歳の松下知之選手が最後の自由形での一気の伸びで初のオリンピックの切符をつかんだ一方、ベテランの瀬戸大也選手は派遣標準記録を切れず代表内定を逃しました。

200メートル個人メドレーはよりスピードが求められます。

勢いに乗る松下選手は「瀬戸選手とはかなり接戦になると思う。400メートルから気持ちを切り替えて、スピードを前半から出していかないと、後半に追い込む持ち味も出せないと思う。積極的なレースをしていきたい」と話しています。

対する3大会連続のオリンピック出場へあとがない瀬戸選手は「長いキャリアの中でいろいろなことを経験させてもらっているので、代表に決まっていないが、やけに落ち着いている。やれることはやったし、その中で戦っていくだけ。内定が決まっていない状態のドキドキ感も楽しんでいる」とベテランらしい落ち着いた心境で臨めると語っていました。

“勢い”の松下選手か、瀬戸選手の“意地”か、あるいは去年の世界選手権代表の小方颯選手などが割って入るのか、その激しい争いに注目です。

NHKではレースのもようを総合テレビで午後7時半から中継するとともに、NHKプラスでも配信する予定です。