パリ五輪 聖火リレーのテストイベント フランス東部

ことし夏に開幕するパリオリンピックを前に、聖火リレーのテストイベントがフランス東部で行われました。

パリオリンピックはことし7月に開幕する予定で、5月から聖火リレーが始まるのに先立ち、22日、警備体制などの確認のため、フランス東部の6か所で、テストイベントが行われました。

このうち、古い町並みが残るトロワでは、周辺の道路を封鎖した上で、旧市街に設けられたコースを実際に使われるトーチを持ったランナーが走っていました。

今回の大会では、国際情勢の悪化から、テロへの警戒が課題になっていて、ランナーの周囲は20人ほどの私服警官が併走して警戒を続けていたほか、ドローンを使った上空からの攻撃を警戒するための特別な部隊も配備されると言うことです。

パリオリンピックの聖火リレーは5月からおよそ2か月かけて、モンサンミシェルなどの世界的な観光地をめぐるほか、サーフィンの競技会場である南太平洋のフランス領のタヒチ島でも行われる予定です。

50代の地元の女性は、「アスリートにとっても大会が安全に行われてほしい」と話していました。

大会組織委員会で聖火リレーを担当するグレゴリー・ミュラック氏は、「観客からもリレーがよく見え、警備面と祭典としての側面がうまく調和できていたと思う。聖火リレーを楽しみにして欲しい」と話していました。