いじめ原因の事件 去年292件 10年間で最多 スマホ普及も背景に

去年、全国の警察が取り扱った学校などでのいじめが原因となった事件は、290件余りで、過去10年で最も多くなったことが、警察庁への取材でわかりました。

警察庁によりますと、去年、全国の警察が取り扱った学校などでのいじめが原因となった事件は、おととしよりも116件多い292件で、過去10年間で最も多くなりました。

また、おととしよりも181人多い404人が検挙されたり、補導されたりしました。

内訳は、中学生が189人と最も多く、小学生が125人、高校生が90人となっています。

罪種別では
▽「暴行」が最も多く102件
▽「傷害」が60件
▽わいせつな画像を撮ったり、送らせたりするなどのケースが46件
▽「不同意わいせつ」が11件
でした。

スマートフォンの普及も、事件の増加の背景にあるとみられ
▽裸の画像を撮影してSNSにアップしたり
▽掲示板にひぼう中傷の投稿をしたりといった行為による被害が、深刻になっているということです。

警察庁は、学校などとも連携しながら、いじめが犯罪になり得ることについて、子どもたちに伝えていくとともに、特に悪質な行為については事件化も含めた検討を行うとしています。