高校野球 センバツ 大阪桐蔭が北海に快勝 2回戦へ

センバツ高校野球、大会5日目の第2試合は、大阪桐蔭高校が北海道の北海高校に7対1で勝って2回戦に進みました。

大阪桐蔭は3回、ヒットとフォアボールなどで2アウト満塁のチャンスを作って6番・岡江伸英選手の2点タイムリーヒットで先制し、さらに2点を追加して4対0としました。

その後、5対1で迎えた6回には4番のラマル ギービン ラタナヤケ選手の犠牲フライと、5番の山路朝大選手のタイムリーヒットで2点を追加しリードを広げました。

投げては先発の平嶋桂知投手が140キロ台の速球や鋭い変化球で北海打線に的を絞らせず、7回1失点に抑えるなど大阪桐蔭が7対1で快勝し、2回戦に進みました。

大阪桐蔭を指揮する西谷浩一監督は、春夏の甲子園であげた勝利数が「68」となり、歴代最多に並びました。

北海は、投手2人が合わせて11個のフォアボールを出すなどランナーをためたことが影響して失点を重ね、打線は相手の好投手を攻略できませんでした。

《大阪桐蔭 監督・選手談話》

西谷浩一監督「選手たちが頑張ってくれたからこそ」

大阪桐蔭の西谷浩一監督は「先発した平嶋投手が、適度に球が荒れながらも要所で低めへのコントロールを意識したすばらしい投球を展開してくれました。打線も先制タイムリーを打った岡江選手を中心に、どんな球にも食らいつきながら次のバッターにつなぐ気持ちで攻撃してくれました」と笑顔で振り返りました。
また、春夏の甲子園であげた勝利数が歴代最多に並んだことについては「試合後、キャッチャーの杉本選手から記念のボールをもらいました。突然もらったので驚きましたが、うれしかったです。私だけの力でなく、選手たちが頑張ってくれたからこそこの数字にたどりつけました。2回戦も大阪桐蔭らしい野球を展開したいです」と話していました。

平嶋桂知投手「どんな相手も抑えられると信じていた」

先発して7回1失点と好投した大阪桐蔭の平嶋桂知投手は「チームに勢いをつけたいと思っていました。低めを中心した投球をすればどんな相手も抑えられると信じていました」と振り返ったうえで、反発力を抑えた、いわゆる「飛ばないバット」が導入されたことを踏まえ、「投手陣の頑張りが鍵になると思っていました」と話しました。
また、春夏の甲子園での勝利数が歴代最多に並んだ西谷浩一監督について「厳しく優しく、常にチームや選手のことを考えてくれる監督です。きょうも自分らしく攻めの投球をしてこいと、アドバイスをいただきました。これからも甲子園で相手打線を抑えて、チームの勝利に貢献したい」と話していました。

《北海 監督・選手談話》

平川敦監督「気持ちの違いや集中力に差があった」

北海の平川敦監督は試合を振り返り「勝負しきれなかったというか、手も足も出なかったという感じです。大事な場面での1球、1打に対する気持ちの違いや、集中力などに差があったと思います」と話していました。
夏の甲子園に向けては「これからゆっくり考えますが、投手陣をしっかり立て直していきたいです。最大の目標は夏なのでもう一度、チームを作ってまた甲子園に戻ってこられるように頑張っていきたいです」と話していました。

金澤光流選手「戦えて光栄 負けたことはすごく悔しい」

北海のキャプテン、金澤光流選手は「投手陣が制球に苦しむ中、それをカバーできるだけの打撃力がなかったと思います」と悔しさをにじませました。
また、相手の大阪桐蔭については「名前を聞いて意識していましたし、日本一のチームだと思っているので、戦えて光栄でしたが、負けたことはすごく悔しいです。守っていてどの打者も怖く感じましたし、平嶋投手のストレートや変化球のキレもすごくて見たことがないくらい、いい投手でした」と話していました。
そのうえで、夏の甲子園に向けて「強豪相手にも負けない打撃力をつけて、また戻ってきたいです」と話していました。

松田収司投手「制球力を上げて甲子園に戻ってきたい」

先発を任された2年生の松田収司投手は「うまくボールを制球することができなかったです。原因はまだ考えている途中です」とピッチングを振り返り、肩を落としていました。
そして「夏に向けてまっすぐと変化球の制球力を上げて、もう1回、甲子園に戻ってきたいです」と話しました。