東京大学で卒業式 コロナ禍を過ごした学生が新たな一歩

22日、東京大学の卒業式が行われ、学生生活の大半をコロナ禍で過ごしたおよそ3000人の学生が新たな一歩を踏み出しました。

東京大学の今年度の卒業生は10の学部の合わせて2965人で、多くの学生が色鮮やかなはかまやスーツ姿で出席しました。

卒業生たちは新型コロナの影響で入学式が中止となったり、授業がオンラインで行われたりするなど、さまざまな制約の中で学生生活の大半を過ごしてきました。

式で藤井輝夫 総長は、代表の学生たちに学位記を手渡したあと「コロナ禍の困難を仲間とともに乗り越えた皆さんが晴れて卒業の日を迎えたことを本当にうれしく思う。未来に貢献してくれることを期待している」と激励し、卒業生代表の文学部の※徳山芳さんが「新たな責任と可能性を胸にこれからの日々を精進したい」と決意を述べました。

参加した卒業生は「オンラインが多く1人で課題に取り組むのが精神的に大変だったが、無事に卒業式を迎えられて本当によかった。大変なことがあっても目標に向かって頑張りたい」とか、「コロナ禍で人と直接会う機会は少なかったが、友達に恵まれた。大学院ではアフリカの歴史の研究に励みたい」と話していました。

※「徳」の「心」の上に「一」