トルコの中央銀行は21日、政策金利を45%から5ポイント引き上げ、50%にすると発表しました。
トルコ中央銀行は2月、それまで8か月間続けてきた政策金利の引き上げを行わず、金利を据え置いていました。
今回、再び利上げに転じた理由について、「物価高の見通しの悪化を考慮した」とした上で、インフレ基調が収まるまでは金融引き締めを継続するとしています。
ただ、トルコでは2月の消費者物価指数が去年の同じ月に比べて67%あまり上昇するなど、金利の引き上げは物価上昇に追いついていません。
また、通貨リラもドルに対して下落が続き、その価値は2年で半額以下となり、慢性的なインフレと通貨安で市民生活は苦しさを増しています。
トルコでは3月末に統一地方選挙を控える中、中央銀行が経済の安定化に向けて手を打った形ですが、今後、金融引き締めを継続してインフレを抑え込めるかが焦点です。
トルコ中央銀行 政策金利50%に引き上げ 物価高の見通し悪化で
トルコの中央銀行は21日、物価高の見通しの悪化を理由に、政策金利を50%に引き上げると発表しました。
ただ金利の引き上げが物価上昇に追いついておらず、金融引き締めを継続してインフレを抑え込めるかが焦点です。