米国務長官「人質解放と即時かつ持続的な戦闘休止 合意可能」

中東を訪れているアメリカのブリンケン国務長官はイスラム組織ハマスに拘束されている人質の解放と、即時かつ持続的な戦闘休止が必要だとした上で、それに向けた交渉の合意は可能だという見方を改めて示しました。

アメリカのブリンケン国務長官は21日、イスラエルとハマスの仲介役を務める国のひとつ、エジプトを訪れシシ大統領などと会談し停戦に向けた交渉について意見を交わしました。

また、エジプトではカタールやヨルダンなどアラブ各国とパレスチナ暫定自治政府の代表が集まる会合に出席し、イスラム組織ハマスに拘束されている人質の解放やガザ地区への人道支援の拡充などをめぐり協議しました。

このあと行われた記者会見でブリンケン長官は、人質の解放と、即時かつ持続的な戦闘休止が必要だとした上で「交渉は引き続き行われ、溝は埋まりつつある。合意に達するにはまだ課題はあるが、可能だと信じている」と述べ、合意は可能だという見方を改めて示しました。

22日には、ブリンケン長官がイスラエルを訪問するほか、交渉の仲介役を務めるカタールでは、イスラエルとハマス側の交渉団が戦闘休止と人質解放に向け協議を行う見通しで、交渉の行方が注目されます。