2月の消費者物価指数 前年同月比 2.8%上昇

家庭で消費するモノやサービスの値動きをみる2月の消費者物価指数は天候による変動が大きい生鮮食品を除いた指数が去年の同じ月より2.8%上昇しました。政府によるエネルギーの負担軽減策が上昇率を押し下げる効果が一巡したことなどが影響し、前の月から0.8ポイント拡大しました。

総務省によりますと、2月の消費者物価指数は生鮮食品を除いた指数が2020年の平均を100として去年2月の103.6から106.5に上昇し、上昇率は2.8%でした。

上昇率は前の月から0.8ポイント上がり4か月ぶりに拡大しました。

これまで上昇率を押し下げてきた政府による電気代と都市ガス代の負担軽減策の開始から1年がたち、効果が一巡したことなどが影響しました。

また、「生鮮食品を除く食料」は去年の同じ月より5.3%の上昇で前の月から上昇率は0.6ポイント縮小しました。

食品の値上げの勢いが緩やかになり、上昇率は6か月連続で鈍化しています。

具体的には、外食の「フライドチキン」が19.2%、「調理カレー」は13.8%、「アイスクリーム」は12.3%、「牛乳」は9.3%上昇したほか、「宿泊料」は33.3%上がりました。

宿泊料や家事関連サービスなどを含む「サービス」は2.2%上昇していて前の月から横ばいとなっています。

総務省は「『サービス』の上昇には人手不足による人件費の増加などの影響がみられる。ことしの春闘を通じた賃上げが、どのように反映されるか注視したい」としています。