大阪・関西万博 カナダがパビリオンの起工式

来年の大阪・関西万博に参加するカナダが、会場となる大阪市の夢洲で21日、パビリオンの起工式を行いました。

起工式には、カナダ政府や万博の実施主体である博覧会協会の関係者らおよそ40人が出席し工事の安全を祈りました。

カナダのパビリオンのテーマは「再生」です。

外観はカナダの冬の厳しい寒さで凍っていた河川の氷が、春の訪れとともに徐々にとけ出す様子をモチーフにしていて、自然や社会が再生し成長する様子を表現するということです。

また、パビリオン内部では、カナダの豊かな自然や気候変動への取り組みを紹介するほか、カナダの食事なども提供するということです。

パビリオンの建設には再利用できる素材を使い、あらかじめ作った建物のパーツを日本に持ってきて組み立てるということで、ことし5月に本格的な工事を始めて、10月には主な建物の工事を終え、開幕する前の月の来年3月中には内装も含めて完成させる予定だということです。

カナダ政府代表を務めるローリー・ピーターズ氏は「順調に準備が進んでいることを報告できてうれしく思う。パビリオンの外観は氷を表しているが、内部はカナダの人々の温かさや前向きな姿勢を感じてもらえるものにしていく」と話していました。