21日は「世界ダウン症の日」 東京都庁などライトアップ

21日は、国連が定めた「世界ダウン症の日」です。ダウン症の人やその家族への理解を深めてもらおうと、東京都庁など、各地の建物でライトアップが行われました。

国連では、毎年3月21日を「世界ダウン症の日」と定めていて、都内では、東京都庁の庁舎がダウン症のシンボルカラーにちなんで青と黄色で照らされました。

ダウン症は染色体の異常が原因の先天性の症候群で、筋肉の緊張感が低く、知的な発達に遅れがあることが多いという特徴があり、心臓や目などの病気を併発することもあります。

600人から800人に1人の割合で生まれるとされ、成長のペースは比較的ゆるやかですが、医療や教育が進んだことで多くの人が一般的な学校生活や社会生活を送れるようになっています。

日本ダウン症協会が2020年に会員を対象に行った調査によりますと、18歳以上のダウン症の人の12.7%が企業などで働いているほか、50.5%が就労を支援する事業所に通っているということです。

日本ダウン症協会の玉井浩代表理事は「就労しているときはやりがいもあり楽しくやっているが、年齢が高くなってくると体力や認知機能が低下する人がいて、居場所をどう考えていくかが大きな課題だ。私たちは積極的に町に出ようと言っていて、私たちのことをどんどん見てほしいので、皆さんもオープンマインドで迎え入れてくれたらうれしい」と話していました。