大相撲春場所12日目 尊富士が豊昇龍に敗れ連勝「11」で止まる

大相撲春場所は12日目、新入幕の尊富士が大関 豊昇龍に敗れて初黒星を喫し、初日からの連勝が「11」で止まりました。

尊富士は鋭い立ち合いからの一気の攻めを持ち味に、20日まで初日からの連勝を「11」に伸ばし、新入幕としては昭和の大横綱 大鵬が昭和35年の初場所で成し遂げた記録に並びました。

12日目の21日は2日連続の大関戦となる豊昇龍との一番に臨み、立ち合いのあと、左四つに組んで攻め込みました。

しかし、土俵際の「小手投げ」で逆転されて初黒星を喫し、初日からの連勝が「11」で止まって64年ぶりの記録更新はなりませんでした。

また、ただ1人、2敗で尊富士を追っていた23歳の大の里は、先場所敗れた3敗の大関 琴ノ若と結びの一番で対戦しました。

大の里は右を差して前に出たところを腕を取られてこちらも「小手投げ」で敗れ、3敗目を喫しました。

春場所は12日目を終えて尊富士が1敗で単独トップ、豊昇龍、琴ノ若の大関2人と、大の里、豪ノ山の平幕2人が星の差2つの3敗で追う展開となりました。

中入り後の勝敗

中入り後の勝敗です。

▽美ノ海に十両の武将山は武将山が「押し出し」。

▽北の若に一山本は北の若が「突き倒し」。

▽佐田の海に大奄美は取り直しのすえ佐田の海が「寄り倒し」で勝ちました。

▽竜電に正代は正代が「寄り切り」。

▽狼雅に北勝富士は北勝富士が「引き落とし」。

▽琴勝峰に遠藤は遠藤が「はたき込み」。

▽御嶽海に阿武咲は阿武咲が「寄り切り」。

▽妙義龍に金峰山は金峰山が「寄り切り」で勝ちました。

▽玉鷲に錦富士は錦富士が「押し出し」。

▽湘南乃海に翔猿は湘南乃海が「はたき込み」で4場所ぶりに勝ち越しました。

▽平戸海に王鵬は平戸海が「押し出し」。
王鵬は負け越しました。

▽明生に宇良は宇良が「送り倒し」。
明生は負け越しました。

▽朝乃山に隆の勝は朝乃山が「寄り切り」。
隆の勝は負け越しです。

▽高安に阿炎は阿炎が「押し出し」で勝ち越しました。

▽錦木に熱海富士は熱海富士が「はたき込み」。

▽豪ノ山に大栄翔は豪ノ山が「はたき込み」で3敗を守りました。

▽若元春に角番の大関 貴景勝は若元春が「寄り切り」。

▽大関 豊昇龍に尊富士は豊昇龍が「小手投げ」で勝ちました。
新入幕の尊富士の初日からの連勝は「11」でストップしました。

▽翠富士に大関 霧島は翠富士が「寄り切り」で勝ちました。
霧島は9敗目です。

▽大関 琴ノ若に大の里は琴ノ若が「小手投げ」で勝って3敗を守りました。
大の里は3敗に後退しました。

初黒星を喫した尊富士「切り替えてやるだけ」

初黒星を喫した尊富士は「またあすの一番だ。変わらないように切り替えてやるだけだ」と前を向いていました。

同学年の尊富士に勝った大関 豊昇龍は「まわしを取れなかったが相撲は取れた。集中していて体も動いて調子もいいと思う。新入幕には負けたくない」と振り返っていました。

大関 琴ノ若に敗れ、3敗に後退した大の里は、「相手は大関なので強いのは分かっていたが、ふがいない相撲で悔しい。立ち合いでちょっと重心が高かったので修正して、あすだ」と反省していました。

連敗を免れた大関 琴ノ若は「自分がよけいなことをしたら持っていかれるので、集中だけしていた。体が反応してくれた」と話していました。

関脇 大栄翔を破って3敗を守った平幕の豪ノ山は、師匠で元大関 豪栄道の武隈親方から「しっかり自分の相撲を取りなさい。その調子でいけ」と言われているということで、「しっかり残りも勝てればいい」と意気込みを話しました。