米国務副長官 米日比3か国の首脳会談の意義強調 定例化協議も

来日したアメリカのキャンベル国務副長官は、4月に岸田総理大臣のアメリカ訪問にあわせて予定されているアメリカ、日本、フィリピンの3か国の首脳会談の意義を強調したうえで、会談の定例化についても協議するという見通しを示しました。

アメリカ政府は、4月に岸田総理大臣のアメリカ訪問にあわせて、フィリピンのマルコス大統領も招いてアメリカ、日本、フィリピンの3か国での初めての首脳会談を行うと発表しています。

これについて、来日したアメリカ国務省のキャンベル副長官は21日に都内で記者団に対し「インド太平洋は、われわれの戦略的思考の焦点であり続ける」としたうえで、「3か国による会談が非常に重要であることを強調しておきたい」と述べました。

そのうえで「フィリピンは政治的にも、地理的にも、戦略的にも重要な役割を果たしている」と述べ、海洋進出を加速させる中国を念頭に、3か国の連携の強化につなげたい考えを明らかにしました。

さらに、「会談は単に象徴的なものではなく、3か国の重要な協力分野を前進させるものになる」と述べ、情報伝達や演習や訓練、社会資本整備、人的交流に関する取り組みなどについて、具体的な成果につながることに期待を示しました。

また、キャンベル副長官は「どのようにコミュニケーションを定例化するかや、困難や危機が発生した場合にどのようにコミュニケーションを図るかについても検討することになるだろう」と述べ、会談の定例化についても協議するという見通しを示しました。