警視総監 “特殊詐欺根絶に向け体制強化 対策の主導を”

警視庁のすべての警察署長などが出席する会議が開かれ、緒方禎己 警視総監が特殊詐欺の根絶に向けてさらに体制を強化し、全国警察の特殊詐欺対策を主導していくよう指示しました。

警視庁本部で開かれた21日の会議には、102の警察署の署長や本部の幹部などおよそ280人が出席しました。

緒方警視総監は冒頭の訓示で4月から「特殊詐欺対策本部」を新設することに触れ、「特殊詐欺の根絶に向けてさらなる体制強化を図ることにした。『連合捜査班』を設置し、ほかの道府県で発生した特殊詐欺についても、警視庁が主体的に事件捜査を行うことになるので、全国警察の特殊詐欺対策を主導するという気概を持って対策を推進してほしい」と述べました。

また
▽能登半島地震の教訓も踏まえ、首都直下地震や大規模水害などあらゆる災害に迅速かつ的確に対応できるよう対策に万全を期すほか
▽闇バイトで実行役を集めて特殊詐欺や強盗などを繰り返す「匿名・流動型犯罪グループ」について、壊滅に向けて情報収集やスマートフォンの解析によって指示役の特定につなげるよう指示しました。