石川 介護施設で訪問入浴の事業者などが入浴支援ボランティア

能登半島地震で被害を受けた石川県志賀町の介護施設では、断水が解消したあとも施設の復旧が進んでおらず、入所者が湯船につかれる機会が大きく減少しています。21日は訪問入浴の事業者などが施設を訪れ、入浴支援のボランティアを行いました。

被災地で活動する支援団体の「危機管理教育研究所」は訪問入浴の事業者と協力し、能登地方で入浴支援のボランティアを行っています。

21日は、志賀町富来地区にある介護施設に、福岡県で入浴支援を行う事業所の専用車両が訪れ、廊下に設置した浴槽に温かいお湯を運び入れ準備を整えました。

入所する101歳の女性は、ほっとした表情でお風呂に入り、スタッフに「いい湯やわね、ありがとう」と感謝を伝えていました。

志賀町の断水はすでに解消していますが、この施設では壊れた水道管などの復旧が進まないため、入所者の入浴は1週間から10日に1回程度と、以前の半分以下の頻度になっています。

入浴支援を行ったホームヘルパーの加留部拓さんは「皆さんにリラックスしてもらいよかった」と話していました。

この入浴支援のボランティアは、今後も要望があるかぎり続けるということです。