断水続く石川 珠洲で簡易トイレセット約500人分 配られる

能登半島地震の影響で広い範囲で断水が続く石川県珠洲市で、水がなくても袋と凝固剤で処理できる簡易トイレのセット、およそ500人分が配られました。

珠洲市では長期化する断水の影響で、水がなくても使える簡易トイレ用の凝固剤などが手に入りにくい状態になっています。

このため、市は20日、市立健民体育館で中身が見えにくい黒い袋や凝固剤などが入った簡易トイレのセット100回分をおよそ500人分用意し、配布しました。

体育館には配布の開始前から多くの人が集まり、訪れた人は受付票を記入したあと、セットと交換していました。

受け取った40代の女性は「自宅に戻って毎日蛇口をひねっていますが、水は全然出てきません。毎日簡易トイレを探すか、水をもらいに行く生活なので、とても助かります」と話していました。

珠洲市企画財政課の前田能利主事は「避難所から自宅に戻っても水が通っていないという人が多くいます。水がなくても少しでも元の生活ができるように引き続き必要な支援をしていきたい」と話していました。