日中 外務省局長が協議 日本産水産物輸入停止の撤廃など求める

日中の外務省の局長による協議が、20日に中国で行われ、日本側は、福島第一原発の処理水放出後、中国が続けている日本産水産物の輸入停止措置の即時撤廃などを重ねて求めました。

協議は、外務省の鯰アジア大洋州局長と中国外務省の劉勁松アジア局長が参加して中国南部の広州で行われました。

この中で鯰局長は、東京電力福島第一原発の処理水放出について日本側の立場を説明し、中国が続けている日本産水産物の輸入停止措置の即時撤廃を重ねて求めました。

また、日本のEEZ=排他的経済水域内に設置された中国のブイの即時撤去や、スパイ行為に関わったなどとして中国国内で拘束されている日本人の早期解放も求めました。

これに対する中国側の回答は明らかになっていませんが、両者は今後も緊密に意思疎通を続けていくことで一致しました。

この協議は、2月も福岡市で行われていて、日本政府としては対話を重ねることで、懸案の解決に向けて糸口を見いだしたい考えです。