“2050年の天気予報は…” 子どもたちが伝える国連の動画

気候変動対策が適切に進められなかった場合、2050年の天気予報はどうなるのか、国連は、気象予報士役の子どもたちが未来の気象ニュースを伝える動画を制作し、「今なら未来の天気予報を変えられる」と訴えました。

動画を制作したのはUNDP=国連開発計画で、気象予報士役を務める5人の子どもが英語、フランス語、スペイン語で、子どもたちが大人になっている26年後、2050年の気象ニュースを伝えました。

内容は、国連の報告書のデータなどをもとにシミュレーションした気候変動対策が適切に進められなかった場合の世界の状況で、具体的には、世界の94%の子どもが熱波の影響を受け、「子どもが屋外で遊ぶのは過去のものになっている」としています。

さらに「極端な干ばつで小麦が収穫できず、パンを食べられなくなる」などとして、気候変動にともなう異常気象で人々の生活に深刻な影響が及んでいる可能性があると訴えています。

そして、最後に子どもたちが「これは単なる天気予報ではなく、私たちの未来です」と述べ、「予報を変える時間はまだある」というメッセージが流れます。

UNDPは、21日からこの動画をSNSなどを通じて世界に配信し、未来の世代のための気候変動対策を呼びかけていくことにしています。