2月の貿易収支 3700億円余の赤字 額は去年同月比6割近く減

2月の貿易収支は3700億円余りの赤字と、2か月連続で貿易赤字となりました。ただ、石炭などエネルギーの輸入価格が下落傾向にあることや、自動車の輸出などの増加により、赤字額は去年の同じ月と比べて6割近く減少しました。

財務省が発表した2月の貿易統計によりますと、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は3794億円の赤字で、2か月連続の貿易赤字となりました。

ただ、赤字額は前の年の同じ月と比べると59.2%減少し、大きく縮小しています。

内訳をみますと、輸出額は8兆2492億円と去年の同じ月より7.8%増えて、2月としては比較可能な1979年以降で最も大きくなりました。これは、アメリカ向けに自動車や自動車部品などの輸出が増えたことが要因です。

一方、輸入額は衣類などの輸入が増え、8兆6286億円と、前の年の同じ月より0.5%増えて、11か月ぶりに増加に転じました。

ただ、石炭やLNG=液化天然ガスなどエネルギーの輸入価格の減少傾向は続いていることから、貿易収支で見れば赤字幅は大きく縮小する形になっています。