20日のニューヨーク市場では、アメリカの中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会が、ことしの利下げを想定どおり行うという期待感から、主要な3つの株価指数がいずれも史上最高値を更新しました。
また、19日に日銀が金融緩和策を転換したあとも、追加の利上げを急がない方針を示したことで、外国為替市場では円安基調が続いています。
こうしたことを背景に、21日の東京株式市場では半導体や輸出関連など、多くの銘柄に買い注文が広がり、日経平均株価は一時800円以上上昇し、取り引き時間中の史上最高値を更新しました。
▽日経平均株価は、終値でも3月4日につけた史上最高値を更新し、19日の終値より812円6銭高い4万815円66銭でした。
▽東証株価指数=トピックスは、45.24上がって2796.21。
▽一日の出来高は22億1465万株でした。
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株価 800円以上値上がり 終値4万815円66銭で史上最高値を更新
21日の東京株式市場、アメリカの株高や円安を背景に、日経平均株価は800円以上値上がりして、終値でも史上最高値を更新しました。
株価上昇の要因は
21日の東京株式市場、日経平均株価は4万800円台で取り引きを終え、3月4日につけた史上最高値を更新しました。
株価の上昇をけん引したのは、主に2つの要因です。
1つはアメリカの株高です。
アメリカの中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会が、ことしの利下げを想定どおり行うという期待感から、20日のニューヨーク市場では、主要な3つの株価指数がいずれも史上最高値を更新しました。
さらに、円相場が円安基調にあることも要因です。
日銀が金融緩和策を転換したあとも、追加の利上げを急がない方針を示したことで、21日は、1ドル=150円台で推移し、東京株式市場の取り引き終了間際には、151円台をつける場面もありました。
日米の金融政策の方針に株価が影響を受けた形で、市場関係者は、外国人投資家を中心に日本株への関心がいっそう高まっていると指摘しています。
外為市場 円安基調続く 1ドル=150円台前半で推移
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一方、外国為替市場は、FRBの発表を受けて円高方向に動いたものの、日銀がマイナス金利政策の解除後も追加の利上げを急がない方針を示していることから、円安基調が続いていて、21日は1ドル=150円台前半で推移しています。
市場関係者は、「おととい、日銀が追加の利上げを急がない方針を示したことで、利上げしたにもかかわらず外国為替市場で円安が進み、それが日経平均株価の値上がりにもつながっている。一方、日本時間のきょう未明、FRBの金融政策の方針が伝わると、日米の金利差が縮小することが意識され、やや円を買い戻す動きが見られている」と話しています。
鈴木財務相「為替は安定的に推移することが望ましい」
外国為替市場で円安が進んでいることについて、鈴木財務大臣は21日朝、記者団に対し「為替は安定的に推移することが望ましい。政府としては高い緊張感を持って動きを注視していきたい」と述べました。
林官房長官「高い緊張感を持って注視」
林官房長官は午前の記者会見で「為替相場は、ファンダメンタルズ=基礎的条件を反映して安定的に推移することが重要で、政府としては引き続き為替市場の動向を高い緊張感を持って注視していきたい」と述べました。