米 自動車排ガス規制を発表 段階的に厳しくしEVの普及加速へ

気候変動対策を最優先課題の1つに掲げるアメリカのバイデン政権は、2027年から自動車の排気ガスの基準を段階的に厳しくする規制を発表しました。新たな規制でEV=電気自動車などの普及が加速し、新車販売に占める割合が2032年には70%近くに高まると試算しています。

気候変動対策を最優先課題の1つに掲げるアメリカのバイデン政権は去年4月、自動車の二酸化炭素の排出量の基準を2027年から段階的に厳しくし、2032年には排出量を2026年と比べて56%、削減するとする規制案を発表しました。

バイデン政権は広く一般からの意見を聞いた上で調整を進めていましたが、20日、最初の3年間は削減基準を緩和するものの、2032年に当初の案と同程度を削減する最終的な規制を発表しました。

当初の案を巡っては自動車業界から基準が厳しいなどと反発する声も上がっていて、バイデン政権としては一定の配慮を示した形です。

バイデン政権の高官はこの規制によってEVや、充電できるプラグインハイブリッド車の普及が進み、これらの新車販売に占める割合が2032年にはあわせて70%近くに高まるという試算を明らかにしました。

バイデン政権は規制によってEVなどの普及をいっそう加速させたい考えです。