プーチン大統領 選挙圧勝弾みにウクライナ侵攻進める姿勢強調

ロシアのプーチン大統領は「選挙での勝利はロシアが必ず実現する勝利の序章にすぎない」と述べ、大統領選挙での圧勝も弾みにウクライナへの軍事侵攻を進める姿勢を強調しました。

ロシアの大統領選挙で圧勝したプーチン大統領は20日、モスクワのクレムリンで選挙戦を支援した代表たちを前に演説しました。

この中で、ウクライナと国境を接するロシア西部ベルゴロド州で、ウクライナ側からの越境攻撃とみられる動きが続いていることに言及し、「第1の目標は安全を確保することだ」と述べ、国境地帯の対策を強化する考えを示しました。

そのうえで「大統領選挙での勝利はロシアが必ず実現する勝利の序章にすぎない」と述べ、選挙での圧勝も弾みにウクライナへの軍事侵攻を進める姿勢を強調しました。

また、プーチン大統領は前日の19日もクレムリンに議会の各党の代表を招いて会合を開き、結束を強調しました。

この会合でロシア共産党のジュガーノフ党首が「あなたの最初の訪問が西側ではなく東側であることを願っている。中国の習近平国家主席はあなたの訪問を待っている」と述べたのに対し、プーチン大統領は「必ず検討する」と応じました。

これに先立ち、ロイター通信は複数の関係者の話として、プーチン大統領がことし5月、通算5期目の就任式に臨んだあと、初めての外遊先として中国を訪問し、習主席と首脳会談を行う見通しだと伝えています。