イスラエルと米の高官 ラファ地上作戦に代わる計画を協議へ

イスラエルのネタニヤフ首相がガザ地区南部ラファへの地上作戦の必要性を強調する中、アメリカ・ホワイトハウスの報道官は地上作戦に代わる計画のために、イスラエルとアメリカの高官が、来週初めにも協議を行うと明らかにしました。

パレスチナの地元メディアは20日未明、ガザ地区北部や中部への空爆で数十人が死亡し、多くの人がけがをしていると伝え、現地の保健当局もこれまでの死者が3万1819人にのぼったとしています。

今後、150万人近くが身を寄せるガザ地区南部ラファへの地上作戦を行う姿勢を示すイスラエルのネタニヤフ首相は19日、議会の委員会で「イスラエル軍はラファに残るハマスの部隊を壊滅させると決意していて、そのためにはラファに入る以外に方法はない」と発言し、改めて作戦の必要性を強調しました。

住民の犠牲に対する国際社会からの懸念が高まるなか、アメリカのバイデン大統領はネタニヤフ首相に対して大規模な地上作戦に代わる計画を協議するためイスラエル軍の高官などをアメリカに派遣するよう求めています。

これについてアメリカ・ホワイトハウスのジャンピエール報道官は19日、来週初めにもイスラエルとアメリカの高官による協議が行われるとの見通しを明らかにしました。

さらに、イスラエルのガラント国防相も来週、アメリカを訪れ、オースティン国防長官と会談することが発表され、ラファへの地上作戦をめぐるイスラエルとアメリカの協議が活発化しています。