NY市場 1ドル=151円に迫る水準まで一時値下がり

19日のニューヨーク外国為替市場は、日銀の金融政策決定会合の結果を受けて、円相場は一時、1ドル=151円に迫る水準まで値下がりしました。

日銀は、19日まで開いた金融政策決定会合で「マイナス金利政策」の解除などを決めました。

一方、追加の利上げは急がず、緩和的な金融環境が今後も続くという見方が広がっています。

このため19日の外国為替市場で円相場は、ロンドン市場で1ドル=150円台後半まで値下がりしたのに続き、ニューヨーク市場でも一時、1ドル=150円96銭と1ドル=151円に迫る水準まで値下がりしました。

マイナス金利政策の解除などの日銀の決定は事前の想定の範囲内で、日本とアメリカの金利差は当面、縮まらないとの見方から、円が売られやすい状況が続いています。

市場関係者は「日銀が利上げに踏み切ったにもかかわらず、投資家の関心は今後の利上げを急がないという日銀の姿勢に集まったため円安が進んでいる。アメリカのFRB=連邦準備制度理事会の今後の利下げのペースが想定よりも遅れればさらに円安が進む可能性もあり20日に記者会見を開くパウエル議長の発言に関心が集まっている」と話しています。