柏崎刈羽原発 新潟県知事らに再稼働へ理解求める 齋藤経産相

東京電力の柏崎刈羽原子力発電所をめぐって、齋藤経済産業大臣は、立地する新潟県の花角知事らと18日電話で会談し、再稼働に向けて理解を求めたことを明らかにしました。

新潟県にある柏崎刈羽原発をめぐっては、3年前、テロ対策上の問題が相次ぎ、原子力規制委員会が、事実上、運転を禁止する命令を出していましたが、去年12月に解除され、再稼働に対する地元の同意が焦点となっています。

こうした中、齋藤経済産業大臣は閣議のあとの会見で、18日、新潟県の花角知事や柏崎市の桜井市長、それに刈羽村の品田村長と電話で会談し、柏崎刈羽原発の再稼働に向けて理解を求めたことを明らかにしました。

会談の中では、齋藤大臣から、地元の理解が得られるよう説明を尽くすことや、能登半島地震の教訓も踏まえ原発における災害対策の実効性の向上に取り組むこと、それに、東京電力に対し、経営上の課題として、信頼回復に向け緊張感を持って対応するよう指導したことなどを説明したということです。

会見の中で、齋藤大臣は、「地域の実情を踏まえながら丁寧に進めていきたい」と述べたうえで、21日、資源エネルギー庁の幹部を新潟県に派遣し、花角知事らに改めて、こうした政府の方針を説明させる考えを示しました。