核兵器のない世界 実現へ協力で一致 上川外相と国連事務総長

アメリカ・ニューヨークを訪れている上川外務大臣は、国連のグテーレス事務総長と会談し、核軍縮・不拡散の分野で国連が果たす役割は重要だとして「核兵器のない世界」の実現に向けて、協力して取り組むことで一致しました。

上川外務大臣は、核軍縮・不拡散をテーマにした国連安全保障理事会の閣僚級会合に出席したあと、日本時間の19日早く、国連のグテーレス事務総長と会談しました。

この中でグテーレス事務総長は、日本が核軍縮の問題をテーマに会合を主催したことを評価する考えを伝え、両氏は「核兵器のない世界」の実現に向けて、協力して取り組むことで一致しました。

上川大臣は記者団に対し「NPT=核拡散防止条約の体制の維持・強化を含め、核軍縮・不拡散の分野で国連が果たす役割は重要で、国連全体の機能強化に能動的に取り組んでいきたい」と述べました。

これに先立ち、上川大臣は、CTBT=包括的核実験禁止条約の発効に向けて準備を進めている国際機関のフロイド事務局長とも会談し、条約の早期発効へ緊密に協力していくことで一致しました。