円安進み株価は値上がり マイナス金利政策の解除決定後

19日の東京株式市場、日経平均株価は日銀がマイナス金利政策の解除などを決めたあと円安が進んだことで値上がりしました。

19日午後、日銀が金融政策決定会合でマイナス金利政策の解除などを決めたあと、外国為替市場では円を売ってドルを買う動きが出て、1ドル=150円台前半まで円安が進みました。

これは、マイナス金利政策を解除しても、日銀が追加の利上げを急がず、今後も緩和的な金融環境が続くという見方が市場で広がったためです。

これを受けて、午前の取り引きで値下がりした日経平均株価は、自動車など輸出関連の銘柄に買い注文が集まり、値上がりに転じて取り引きを終えました。

▽日経平均株価、19日の終値は前日の終値より263円16銭高い4万3円60銭。
▽東証株価指数=トピックスは28.98上がって2750.97。
▽一日の出来高は19億3254万株でした。

市場関係者は「マイナス金利の解除などは事前の想定の範囲内で、日銀が『当面、緩和的な金融環境が継続すると考えている』と発表したことも円安が進む背景となった。市場の注目はどの程度のペースで利上げを進めるのかなど、今後の金融政策の方向性に移っている」と話しています。