フィリピン 日本人女性と母親殺害 遺体に刺し傷など確認 警察

フィリピン北部のケソン州で20代の日本人の女性とフィリピン人の母親の2人が遺体で見つかった事件で、警察は、それぞれの遺体に鈍器で殴られたような痕や刺し傷を確認したとして、殺害を自供していた親族を拘束したと発表しました。

この事件は、フィリピン北部のルソン島にあるケソン州の住宅の裏庭で、今月14日、日本国籍のモテギ・マイさん(26)と、フィリピン国籍でモテギさんの母親のロリー・リタダさん(54)の2人が遺体で見つかったものです。

警察によりますと、2人は日本で暮らしていましたが、フィリピンを訪れていた先月から行方がわからなくなっていて、警察は、遺体が埋められていた住宅の敷地に暮らすモテギさんの伯母夫婦を捜査していました。

警察は18日、遺体を調べた結果、モテギさんの頭には鈍器で殴られたような痕があったほか、モテギさんの母親には胸に刺し傷があったことを確認したとして、2人の殺害を自供していたモテギさんの伯母を拘束したと発表しました。

警察によりますと、モテギさんの伯母は「夫とともに去年12月から2人の殺害を計画していた」と話しているということです。

警察は、容疑が固まりしだい、伯母を逮捕するとともに、行方がわからなくなっている伯母の夫や事件に関わったとみられる別の2人の行方についても捜査しています。