外国為替市場ではアメリカで先週、経済の底堅さを示す指標の発表が相次いだことを受けて、FRB=連邦準備制度理事会が利下げを始める時期が遅れるとの見方が広がりました。
一方、国内では、日銀が18日から開いている会合で大規模な緩和策を転換するという見方が一段と強まる一方、転換後も緩和的な金融環境が続くという見方が大勢となっています。
このため、日米の金利差が意識され、円を売ってドルを買う動きが強まり、円相場は1ドル=149円台前半まで値下がりしました。
午後5時時点の円相場は先週末と比べて、55銭、円安ドル高の1ドル=149円12銭から14銭でした。
一方、ユーロに対しては先週末と比べて78銭、円安ユーロ高の1ユーロ=162円43銭から47銭でした。
ユーロはドルに対して1ユーロ=1.0892から93ドルでした。
市場関係者は「投資家の関心はすでに日銀の政策転換後の金融政策の枠組みや利上げのペースなど、今後の方向性に移っていて、あすの決定内容や植田総裁の会見での発言に注目が集まっている」と話しています。
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円相場 1ドル=149円台前半まで円安進む 金融政策めぐる思惑で
週明けの8日の東京外国為替市場は、日米の金融政策をめぐる思惑から円を売ってドルを買う動きが出て、1ドル=149円台前半まで円安が進みました。
午後5時時点の円相場
▼1ドル=149円12銭~14銭
先週末比 55銭、円安ドル高
▼1ユーロ=162円43銭~47銭
先週末比 78銭、円安ユーロ高