ウクライナ側に立ってプーチン政権と戦っているロシア人義勇兵の組織「シベリア大隊」は17日、ウクライナと国境を接するロシア西部ベルゴロド州にある自治体の庁舎を掌握したと主張しました。
作戦は、ほかのロシア人義勇兵の組織と共同で行ったとしています。
庁舎を掌握したとする自治体は国境から2キロほどの人口数百人規模とみられる村で、義勇兵側が公開した映像では、戦闘員が庁舎とみられる建物に掲げられていたロシア国旗などを取り外す様子が写されています。
一方、ロシア国防省は、同じ17日、ベルゴロド州に向かっていたウクライナ空軍のミル8型ヘリコプター1機を撃墜したと発表しました。
ロシアで大統領選挙の投票が行われている中、ウクライナと国境を接するロシア西部などではウクライナ側からの越境攻撃が相次いでいて、ロシア側は警戒を強めているとみられます。
ウクライナ側のロシア人義勇兵組織 “越境攻撃で庁舎掌握”
ロシアで大統領選挙の投票が行われる中、ウクライナ側に立つロシア人義勇兵の組織は17日、ウクライナと国境を接するロシア西部への越境攻撃を仕掛け、自治体の庁舎を掌握したと主張しました。
プーチン大統領「裏切り者いるが 敵の損害 非常に大きい」
プーチン大統領は、ウクライナ側に立つロシア人義勇兵の組織によるロシア西部への越境攻撃が続いていることについて「いまウクライナために戦う裏切り者がいるが、敵の損害は非常に大きい。国境に住むロシア国民を脅かすことはできない」と述べ、撃退していると主張しました。