米FRB 19日から金融政策決定会合 利下げ時期どう発言か 焦点に

アメリカのFRB=連邦準備制度理事会は19日から2日間、金融政策を決める会合を開きます。市場では5会合連続で政策金利を据え置くという見方がほとんどで、パウエル議長が会合後の記者会見で利下げを始める時期についてどのように発言するかが焦点となっています。

先週発表されたアメリカの先月の消費者物価指数は前の年の同じ月に比べて3.2%の上昇でした。

上昇率はピーク時の3分1程度に低下しているものの依然としてFRBの目標の2%を上回っています。

こうした中、FRBは19日から2日間、金融政策を決める会合を開きます。

市場では、FRBが5会合連続で政策金利を据え置くという見方が95%以上を占めています。

一方、パウエル議長は今月7日、アメリカ議会上院で、「物価上昇率が持続的に2%になると確信できるまで遠くない」と発言していて、今回の会合後の記者会見で利下げを始める時期をめぐってどのように発言するかが焦点となっています。

また、会合では参加者による政策金利の見通しも示されることになっています。

前回、去年12月に示された年内3回の利下げの想定回数に変更があるかや、おととしから実施している国債などの金融資産の保有を減らしていく「量的引き締め」について縮小や終了に向けた方向性が示されるかどうかも注目されています。