大相撲春場所9日目の見どころ 新大関 琴ノ若は関脇 大栄翔と

大相撲春場所は9日目、18日から後半戦です。2敗の新大関 琴ノ若は関脇 大栄翔と対戦します。

琴ノ若は中日8日目の17日、関脇 若元春に対し、磨いてきた突き押しで前に攻め切って勝ち、6勝目を挙げました。

9日目の18日は大栄翔との一番が組まれ、2日連続で関脇と対戦します。

過去の対戦では琴ノ若が8勝5敗と勝ち越していますが、この1年間は3勝3敗の五分です。

琴ノ若としては持ち前の上体の柔らかさを生かして、大栄翔が得意とする突き押しをこらえながら、四つに組み止められれば勝機が生まれます。

大栄翔としては突き押しで我慢強く圧力をかけるとともに、タイミングのよいいなしを織り交ぜて、相手を崩しながら攻め込むことができるかがポイントです。

また、新入幕の24歳で幕内でただ1人、初日から8連勝の尊富士は小結 阿炎との一番で初めて三役以上と対戦します。

新入幕の力士が8日目を終えた時点で単独トップに立つのは、1場所15日制が定着した昭和24年の夏場所以降初めてで、この春場所は鋭い立ち合いから押しや四つで一気に攻める相撲を持ち味に白星を重ねてきました。

尊富士としては初めての上位との対戦でも変わらずに立ち合いで鋭く踏み込み、一気に攻め切れるかが鍵となります。

阿炎としては立ち合い、もろ手突きなどで相手の勢いを止め、持ち味の突き押しで距離を取って攻め、勝機を見いだしたいところです。

このほか、琴ノ若を除く2敗の大関陣では
▽豊昇龍が平幕の翠富士と
▽貴景勝が三役経験者の翔猿と
それぞれ対戦します。

また、1敗の大の里は若元春と対戦し、今場所初めて組まれた三役以上との取組で勝ち越しをかけます。