中国 四川省 “パンダが生息”地域で山火事 3000人以上が避難

中国内陸部の四川省のジャイアントパンダも生息しているとされる地域で大規模な山火事が発生し、これまでに3000人以上が避難しているほか、希少な野生動物への影響も懸念されています。

国営の中国中央テレビによりますと、内陸部の四川省カンゼ・チベット族自治州雅江の森林で15日火災が発生し、そのあと、風が強まったことから大規模な山火事となっています。

雅江の地元政府によりますとこの地域は標高2000メートルを超え、ジャイアントパンダのほか、ウシ科の動物、ゴールデンターキンや猿のキンシコウなど珍しい野生動物の生息地だということです。

山火事はさらに拡大しているとみられ、現地からの映像では赤い炎が山を包み込み、辺り一面に白い煙が立ちのぼっている様子が確認できます。

現場では地元の消防1200人余りと複数の消防ヘリコプターが消火活動に当たっていて、隣接する雲南省の消防からも700人余りが派遣される予定だということです。

国営メディアによりますと、これまでのところ被害は11の村に及び、3000人以上が避難していますが、死傷者は確認されていないということです。

これまでに野生動物の被害については伝えられていませんが、ジャイアントパンダをはじめとする希少な野生動物への影響も懸念されます。