駅長と副駅長に2匹のネコが就任 JR芸備線 志和口駅 広島

広島市にあるJR芸備線の駅で、利用客の増加や地域活性化につなげたいと駅長と副駅長に2匹のネコが任命され、17日就任式が行われました。広島市安佐北区にあるJR芸備線の志和口駅では、駅長の「やまと」と副駅長の「ちどり」の2匹のネコが就任しました。

就任式には地元の人などおよそ300人が集まり、2匹が抱っこされた状態で登場すると、会場は大きな拍手に包まれました。

志和口駅では、野良猫から初代のネコ駅長になった「りょうま」が、2019年に息を引き取るまでおよそ10年にわたって人気を集めたあと、関係者が後任を探していて、今回、100匹以上の野良猫などから新しいネコ駅長と副駅長が選ばれました。

2匹は人なつこさなどが評価され選ばれたということですが、17日は大勢の人に驚いた様子で、お披露目されたあとはすぐに退席しました。

今後は駅前にある「りょうま駅長記念館」で利用客を出迎えるほか、慣れてくれば駅周辺の見回りもする予定だということです。

鹿児島県から訪れた女性は、「初代駅長のりょうまのころからファンで2匹の就任の様子が見たくて来ました。とてもかわいくて、みんなのアイドル猫になるのではないかと思います」と話していました。

りょうま駅長記念館館長の中原英起さんは、「多くの人が集まってくれてうれしかったです。地域の活性化と芸備線の利用促進を期待したいです」と話していました。