一部で断水解消も住宅等で水漏れ 大部分は依然断水 石川 珠洲

能登半島地震で大きな被害を受けた石川県珠洲市の一部地域で断水が解消してから17日で1週間ですが、市内の大部分では依然として断水が続いています。断水が解消した地域でも水漏れで修理が必要な住宅などがあり、業者が対応に追われています。

珠洲市では今月10日に病院や避難所の周辺を中心に一部の地域で断水が解消し、市によりますと解消した戸数は15日までにおよそ370戸となりましたが、そのほかの市内の大部分では依然として断水が続いています。

また、断水が解消した地域でも水道管で水漏れが発生して水が出にくい住宅などがあり、市内の業者には修理の相談が相次いで寄せられています。

このうち、珠洲市を拠点に水道設備の工事を行う万代呂覚さんのもとには今月10日以降、水漏れについての問い合わせが10件以上寄せられています。

今月中旬に訪れた珠洲市上戸町の住宅では、断水の解消に合わせて避難先から自宅に戻った夫婦が水漏れに気付いたということで、万代呂さんは専用の機械でコンクリートを削って水道管の水漏れを確認したあと、亀裂が入った箇所を新しいパイプでつなぎ合わせていました。

万代呂さんは「パイプに亀裂が入っている家はたくさんあると思う。何か所も漏れている場合は修理に時間もかかる」と話していました。

珠洲市内ではこのほか、断水が解消した地域にある市役所や飲食店などでも水漏れが発生していて、修理が必要だということです。

珠洲市環境建設課の担当者は「市としても問題意識は持っている。今後もニーズが増えて業者がひっ迫する場合は対応を検討したい」としています。