イスラエルの情報機関モサドのトップら出席し17日に交渉再開か

イスラエルとイスラム組織ハマスの間で再開される見通しとなっている戦闘休止などに向けた交渉について、ロイター通信は、イスラエルの情報機関モサドのトップなどが出席して、17日に中東のカタールで再開される予定だと伝えました。

イスラエルとハマスの間の戦闘休止や人質解放に向けた交渉は双方の溝が埋まらず中断していましたが、ハマス側が新たな案を示し、イスラエル側も交渉団を仲介役のカタールに再び送ると発表するなど、交渉が再開される見通しとなっています。

これについてロイター通信は、17日にカタールで交渉が再開される予定で、イスラエルの情報機関モサドのトップのほか、カタールの首相やエジプトの当局者などが出席することになっていると伝えました。

また、ロイター通信によりますと、ハマスがこれまでに示している案は、ハマス側が人質のうち女性や高齢者などを解放するのと引き換えに、イスラエル側が収監中の700人から1000人のパレスチナ人を釈放し、双方が停戦の日程などで合意した上で、ハマス側がさらなる人質の解放を進めるなどとする内容だということです。

ガザ地区では、深刻な食料不足によって多くの子どもが栄養失調に陥っている中、15日にはEU=ヨーロッパ連合などが手配した、食料を積んだ船が沿岸に到着しましたが、国連はより多くの物資が輸送できる陸路での搬入を求めていて、交渉の再開が人道状況の改善などにつながるのかが焦点になります。