“世界最大”インド総選挙 来月から投票開始 6月4日に一斉開票

有権者が10億人近くにのぼり、世界最大の選挙と言われるインドの総選挙は、4月から地域ごとに順次、投票が行われ6月4日に一斉に開票されることになりました。3期目を目指すモディ首相の与党が議席数をどれだけ伸ばせるかが焦点です。

インドの選挙管理委員会は16日会見を行い、任期満了に伴う総選挙は4月19日から全国の選挙区を7つに分けて、順次、投票を行い、6月4日に一斉に開票すると発表しました。

有権者の数は9億6000万人余り、広大なインド各地に100万か所以上の投票所が設けられ、海外メディアは世界最大の選挙と伝えています。

前回5年前の総選挙でインド人民党を率いて圧勝したモディ首相は強いリーダーシップで経済成長をけん引し、外交面でもグローバル・サウスの国々の代表格として国際会議で議論を主導しました。

インドの複数のメディアによる最新の世論調査では与党インド人民党が過半数の議席を維持する勢いだと伝えています。

これに対し、野党側は、経済成長のかげで格差が拡大しているほか、ヒンドゥー至上主義の団体を支持基盤とするモディ首相が宗教対立をあおっているとして批判を強めています。

インドでは、今後、激しい選挙戦が繰り広げられることになり、3期目を目指すモディ首相の与党インド人民党がどれだけ議席数を伸ばせるかが焦点です。