ロシア大統領選2日目 各地の投票所で反発とみられる動き相次ぐ

ロシアでは、プーチン大統領が通算5期目を目指す大統領選挙の2日目の投票が行われています。各地の投票所では、放火や投票箱に染料を流し込むなど、選挙への反発とみられる動きが相次ぎ、最終日の17日には、反体制派が抗議の意思を示す行動を呼びかけているため、政権側は警戒を強めているものとみられます。

ロシアの大統領選挙は、プーチン大統領など合わせて4人が立候補して3日間の日程で行われ、2日目の16日も投票が続いています。

ロシアの中央選挙管理委員会は初日の15日、有権者の36%以上が投票したと発表し、国営メディアは高い投票率が見込まれると伝えています。

今回の選挙では、軍事侵攻を批判する元下院議員などの立候補が認められず、通算5期目を目指すプーチン大統領の再選は確実視されています。

一方、各地の投票所では、建物の中で放火したり、投票箱に染料を流し込んで投票用紙を汚したりと選挙への反発とみられる動きが相次いでいます。

また先月死亡した反体制派の指導者、ナワリヌイ氏の妻、ユリアさんは、支持者に対し、投票最終日の17日正午に一斉に投票所を訪れて、プーチン氏以外の候補者に投票するなど、プーチン政権に抗議の意思を示す行動を呼びかけています。

これに対しロシアの当局は、投票妨害などにあたる行為は、処罰の対象になると警告していて、プーチン大統領の圧勝だったと演出したい政権側は反政権の動きが広がらないよう、警戒を強めているものとみられます。