バスケ男子 全日本選手権 千葉ジェッツが2年連続5回目の優勝

バスケットボール男子の日本一を決める全日本選手権の決勝が行われ、千葉ジェッツが21本のスリーポイントシュートを決めて117対69の大差で琉球ゴールデンキングスを破り2年連続5回目の優勝を果たしました。

さいたま市のさいたまスーパーアリーナで行われたバスケットボール男子の全日本選手権、天皇杯の決勝は千葉と琉球という去年と同じ顔合わせとなりました。

第1クオーターは高さで勝る琉球が、ゴール下や司令塔の岸本隆一選手の2本のスリーポイントなどで得点を重ねます。

これに対し千葉は日本代表の原修太選手のスリーポイントやドライブなどで4点をリードしました。

第2クオーターは千葉が堅いディフェンスから流れをつかみ、キャプテンの富樫勇樹選手の連続スリーポイントなどで48対32と大きくリードして前半を終えました。

第3クオーターも千葉の持ち味の攻撃力が光り、6本のスリーポイントやオフェンスリバウンドからも得点につなげるなど、このクオーターだけで37点を挙げて琉球を引き離し、117対69で勝ち2年連続5回目の日本一に輝きました。

千葉はチーム全体で21本のスリーポイントを決め成功率も56.8%と、高い確率をマークしたほか、高さで勝る相手に対してリバウンドの数でも49対37と圧倒しました。

一方の琉球は岸本選手が3本のスリーポイントを決めるなど13得点をあげて攻撃を引っ張りましたが、千葉の厳しい守りに苦しみ、チーム全体のスリーポイント成功率は23.1%にとどまり、自慢のゴール下も相手に支配されて初優勝はなりませんでした。

富樫「チーム全員が連動した結果だと思う」

6本のスリーポイントを決めMVP=最優秀選手賞に輝いた千葉ジェッツの富樫勇樹選手は「最高ということばしかない。1万5000人のファンが駆けつけてくれてこの雰囲気の中、プレーできたことを幸せに思う」と話しました。

そのうえでチーム全体で56%余りの成功率をマークしたスリーポイントについては「チームでボールを回してオープンな状態を作って打ったシュートだったので、全員で点を取ることができて、すばらしいオフェンスを展開できた。チーム全員が連動した結果だと思う」と胸を張りました。

そして、今後のリーグ戦に向けては「今シーズンのリーグ戦は出遅れてしまっているが、この勢いを続けて去年、ファイナルで琉球に敗れた悔しさを晴らしたい」と次の目標を見据えていました。