石川 珠洲 飲食店が協力 避難所で無料の手作り弁当配る

能登半島地震で大きな被害を受けた石川県珠洲市の飲食店が協力し、避難所で無料の手作り弁当を配る取り組みを始めました。

珠洲市の6つの飲食店の店主らは国の制度を活用し、珠洲市と協力して14日から無料で手作りの弁当を配っています。

市の施設の調理室で作っていて、献立には、地域の復興につなげようと地元産のコメや漬物などが使われています。

また、地震で仕事を失った人を雇い、調理や弁当を詰める作業、配達などを担ってもらっています。

市内で古民家レストランを経営する坂本信子さんは「地震で仕事をなくしたレストラン仲間も多いですが、珠洲を離れてほしくありません。そのためには仕事が必要です。残っている珠洲の大切なもので何かできないかと思いました」と話していました。

弁当を受け取った宝立小中学校に避難する30代の女性は「おコメが違う、珠洲の味ですね。家の味に近いです。作っている人も被災者なので、できるなら手伝いたいです」と話していました。

弁当は16日までは一日500食配り、17日以降は一日1000食に増やすということです。

珠洲市によりますと、3月下旬からは地元の弁当業者も一日1500食を作る計画で、合わせて2500食が避難所に無料で届けられる予定です。