トランプ氏の刑事裁判 初公判延期相次ぐ 大統領選への影響は

アメリカのトランプ前大統領が起訴されている4つの刑事裁判のうち、ニューヨーク州の裁判所で3月25日に予定されていた初公判が延期されることになりました。
トランプ氏の刑事裁判をめぐっては初公判の延期が相次いでいて、秋の大統領選挙にどのような影響を与えるのか注目されています。

トランプ前大統領は、2016年の大統領選挙の前にみずからの不倫の口止め料の支払いをめぐって、ビジネスに関する記録を改ざんしたとして起訴されました。

検察側は、選挙で不利になる情報を隠すための行為だったと指摘していますが、トランプ氏側は無罪を主張しています。

この裁判の初公判が3月25日に予定されていましたが、ニューヨーク州の裁判所の判事は15日、証拠資料が追加で提出されたためなどとして、初公判を延期すると発表しました。

30日間遅らせるとしていますが、今のところ具体的な期日は示されていません。

この裁判の初公判をめぐってトランプ氏側は
▽連邦最高裁判所で大統領の免責特権について審理することになっているため、その判断が出るまでは初公判を延期すべきだと主張していたほか
▽今回、追加で提出された証拠資料が10万ページにも及ぶ膨大な量だったため、初公判を90日間延期するよう求めていました。

トランプ氏は、この裁判も含めて4つの刑事裁判で起訴されていますが、このうち、連邦議会への乱入事件をめぐる裁判も初公判が延期されていて、秋の大統領選挙にどのような影響を与えるのか注目されています。