岸田首相 訪米で日米比首脳会談も調整 安全保障面の連携強化へ

来月予定される岸田総理大臣のアメリカ訪問では、日米首脳会談に加え、フィリピンのマルコス大統領が参加する3か国の首脳会談も行う方向で調整が進められています。中国を念頭に、安全保障面でのさらなる連携強化を確認する見通しです。

岸田総理大臣は来月、国賓待遇でアメリカを公式訪問し、現地時間の10日にバイデン大統領と日米首脳会談を行い、翌11日にはアメリカ議会で演説に臨む予定です。

関係者によりますと、これにあわせて日米両政府の間では、フィリピンのマルコス大統領を現地に招き、3か国の首脳会談も行う方向で調整が進められています。

日米両国とフィリピンは、東シナ海や南シナ海で海洋進出の動きを強める中国を念頭に、去年、安全保障担当の政府高官による新たな枠組みを設け、部隊の共同訓練など、防衛協力の推進に向けた協議を進めています。

今回の首脳会談では、高官協議の進捗(しんちょく)状況などを共有し、安全保障面でのさらなる連携強化を確認する見通しです。

日本としては、南シナ海で中国との領有権問題を抱えるフィリピンと、同盟国のアメリカも交える形でつながりを強固にし、地域の抑止力と対処力の向上を図りたい考えです。