大相撲春場所6日目 横綱 照ノ富士が4敗目

大相撲春場所は中盤戦の6日目、横綱 照ノ富士が平幕の隆の勝に敗れて4敗目を喫しました。また、初日から白星を重ねてきた小結 阿炎も敗れたため、三役以上の勝ちっ放しはいなくなりました。

春場所の6日目、横綱 照ノ富士は、過去勝ち越している平幕の隆の勝と対戦し、立ち合いで張って出ましたが、相手に両腕を懐に差し込まれる「もろ差し」の形を作られました。

そして、上体を起こされるとそのまま力なく寄り切られ、4敗目を喫しました。

照ノ富士は不戦敗を除くと、横綱に昇進後初めてとなる3連敗です。

勝ちっ放しの小結 阿炎は2敗の新大関 琴ノ若との一番で、立ち合いから得意の突き押しで攻めましたが、琴ノ若にいなされ、「突き落とし」で敗れました。

これで三役以上の勝ちっ放しはいなくなりました。

このほかの大関陣のうち、
▽貴景勝は、平幕の平戸海に、
▽霧島は、5日目に横綱を破った王鵬に、
それぞれ勝ちました。

一方、豊昇龍は、翔猿に寄り切られて2敗目です。

平幕では23歳の大の里と新入幕の尊富士が、初日からの連勝を6に伸ばしました。

中入り後の勝敗

▽大奄美に十両の宝富士は大奄美が「突き落とし」。

▽狼雅に錦富士は錦富士が「寄り切り」。

▽妙義龍に竜電は妙義龍が「寄り切り」。

▽美ノ海に新入幕の尊富士は尊富士が「寄り切り」で初日から6連勝としました。

▽遠藤に湘南乃海はは湘南乃海が「きめ出し」。

▽佐田の海に北の若は佐田の海が「上手ひねり」。

▽一山本に北勝富士は一山本が「上手投げ」。

▽正代に阿武咲は阿武咲が「寄り切り」で勝ちました。

▽高安に御嶽海は御嶽海が「押し出し」。

▽玉鷲に琴勝峰は玉鷲が「押し出し」。

▽豪ノ山に翠富士は豪ノ山が「押し出し」。

▽明生に大の里は大の里が「押し出し」で初日から6連勝です。

▽朝乃山に熱海富士は熱海富士が「上手投げ」。

▽宇良に大栄翔は大栄翔が「押し出し」。

▽若元春に錦木は若元春が「寄り倒し」。

▽王鵬に大関 霧島は霧島が「引き落とし」で勝ちました。

▽新大関 琴ノ若に阿炎は琴ノ若が「突き落とし」で勝ち、5連勝の阿炎に土がつきました。

▽平戸海に角番の大関 貴景勝は貴景勝が「押し出し」。

▽大関 豊昇龍に翔猿は翔猿が「寄り切り」。

▽隆の勝に横綱 照ノ富士は隆の勝が「寄り切り」で勝ちました。照ノ富士は4日目から3連敗で2勝4敗となりました。

力士の談話

3連敗の横綱 照ノ富士は、3日連続で取材に応じず、勝った隆の勝は「うれしい。結びの一番も横綱との一番も久しぶりだが、自分の相撲だけに集中していけたのがよかった。自信にもなるし、星が悪い中で勝てたのでリセットされた気分だ」と笑顔で話していました。

新大関の琴ノ若は5連勝中と好調の小結 阿炎に勝って「相手の星数は関係なく自分の相撲を取りきるだけだ。きょうはきょうで、またあしたはあしたで切り替えてやらないといけない」と淡々と話していました。

2敗目を喫した大関 豊昇龍は取材に応じず、勝った翔猿は「がむしゃらに出るしかないと思った。よくはなかったが攻められたと思う。いいきっかけになればいい」と話していました。

そして、16日の7日目に横綱との対戦が組まれたことについては「気合いを入れてやる」と集中力を高めていました。

2連勝とした大関 霧島は取材には応じませんでした。

大関 貴景勝は平幕の平戸海に勝って連敗はせず、「いつもどおりだ」とことば少なでした。

6連勝の大の里は「落ち着いて慌てずにいこうと思っていた。だんだん相手が強くなって疲労も出てくるので一番一番集中してやっていく。ゆっくり休んで切り替えてまたあした頑張りたい」と力強く話していました。

同じく6連勝の尊富士は「特に気持ちも変わらず、集中してやった。納得の相撲かなと思うし、日に日によくなっている。やっていれば結果もついてくる」と話していました。